【テンプレートあり】記者の心を射抜く!プレスリリースの書き方ガイド
先日norosi pressでは、スタートアップのためのプレスリリース活用法を紹介する記事を掲載しました。
メディアや記者の元には、毎日数百通のプレスリリースが届くと言われています。
その中でも記者の目を通してもらえるものはほんの一握り。
メディアに掲載してもらうには、「記者がより読みやすい」「記者の興味を惹きつける」プレスリリースを作成する必要があります。
そこで本記事ではスタートアップ企業向けに、プレスリリースの構成や書き方のポイントを解説。
作成のツボを押さえて、魅力的なプレスリリースを作成しましょう!
この記事の目次
プレスリリースの基本の構成
プレスリリースに記載する情報は、A4用紙に1〜3ページ分のPDFで収まるのが理想と言われています。
長すぎるプレスリリースは読みにくい上、伝えたいメッセージがぼやけてしまいがち。
最も伝えたい情報を「タイトル」「リード文」「本文の見出し」に盛り込み、補足情報はその下に書くようにします。
忙しい記者の時間を奪わないためにも、結論ファーストを心がけ、端的に情報を伝えるよう心がけましょう。
以下がプレスリリースの構成です。
1:レターヘッド(ヘッダー)
プレスリリースは企業の公式文書のため、定型文としてレターヘッド(ヘッダー)をつけます。
左上には「報道関係者各位」「プレスリリース」、右上に「日付」「企業名(またはロゴ)」を書きます。
web上のプレスリリース配信サービスを使う場合は、自動で情報が追記されることも多いので、そこまで神経質になる必要はありません。
2:タイトル
プレスリリースが記者に読まれるかどうかは、タイトルにかかっていると言っても過言ではありません。
簡潔に、かつ、記者が見たときに思わず中身を読みたくなるようなタイトルを心がけましょう。
しかしインパクトに重きを置きすぎて、事実関係を無視した「誇大広告」的なタイトルも、かえって記者から敬遠される傾向があります。
あくまでも事実をベースに
- 社会の興味・関心に沿っているか
- 今までにない切り口で社会に一石を投じられているか
など、メディア視点で興味が沸くワード選びを心がけましょう。
3:リード文
リード文とは「本文の前にある、文章全体の概要」のこと。
5W2H(「When:いつ」「Where:どこで」「Who:だれが」「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」「How much:いくらで」)の観点から、プレスリリースの情報を1〜3文程度で簡潔にまとめましょう。
記者はタイトルとリード文を読んで「最後まで読むか」「メディアに取り上げるか」をざっくり判断します。
結論を先に書き、「タイトルとリード文を読めば伝えたいメッセージが理解できる」という状態にするのがベストです。
4:本文
今回伝えたい情報の概要と補足、今後の展望を書きます。
こちらもタイトルやリード文と同じく、
- 事実ベースの情報を簡潔に
- 5W2Hを意識しながら
書きましょう。
またイラストや写真・表など、伝えたい情報を補足する関連資料があればここで掲載します。
本来なら記者が調べなければいけない事実(数字・調査結果)が盛り込まれると、記者の期待度も高まります。
また、toC向けのオンラインメディアではリリースがそのまま転載されるので、読者がクリックしたい!と思わせるような高いデザイン性が求められます。
イラストや写真がきっかけで記者の目に留まることもあるので、魅力的な素材があればぜひ掲載してみてください。
5: 問い合わせ先
プレスリリースを見たメディア関係者が問い合わせできるよう、担当者の連絡先を記載します。
- 会社概要(200文字以内)
- 代表者氏名・担当者氏名
- 電話番号
- メールアドレス
- 自社のホームページURL
を必ず記載しましょう。
ここで意外と大切なのが、会社概要を魅力的に記載すること。
起業間もない会社ですので、少しでも注目してもらうためにも必ず自社紹介を追記してください。
プレスリリースの書き方の具体例を知りたい
PRTIMESや@Pressなどのプレスリリース配信サービス上では、様々な規模・業種の企業からのプレスリリースを閲覧できます。
「プレスリリースを書きたいけれどイメージが湧かない」という人は、自社と同じような規模の会社や、類似サービスを扱う企業を調べてみるのも良いでしょう。
norosi pressの運営会社、アドリブワークスでもプレスリリースを定期的に配信しています。
記事によって取り上げられる場所や数は変わりますが、配信すればするほど反応が増えていきますので、こちらも参考にしてみてください。
スタートアップによくあるリリース別、プレスリリースのテンプレート集
プレスリリースを初めて作るスタートアップ・起業家向けに、「スタートアップあるあるリリース」別のプレスリリーステンプレート集を用意しました。
下記リンクからファイル > ダウンロード > Microsoft Word(.docx)を選択いただくと、ダウンロードができますので、ぜひ使ってみてください!
【テンプレート】会社設立
【テンプレート】新商品・新サービス
【テンプレート】イベント開催・出展
【テンプレート】受賞・表彰
【テンプレート】資金調達
スタートアップがプレスリリースを作成するときのポイント
スタートアップ・起業家の皆さんの多くは、まだ世間でスポットライトが当たっていない社会課題や、現状のビジネスにおける不合理に挑んでいることだと思います。
そんな中で皆さんのビジネスがメディアに取り上げられることは、まさに世の中をより良くするための第一歩。
「報道・社会批評を担うプロに、課題に気づいてもらう」ためにも、以下のポイントに注意しながら、社会に対して問題提起をするつもりでプレスリリースを作成してみてください。
ニュースバリューを高める
記者や読者の関心を引くために、情報の新規性や社会性などといった「ニュースバリュー」を高めるよう心がけましょう。
- 事業の新規性
- 社会課題の切り口
- 独自性の高い技術やビジネスモデル
などをプレスリリースに入れると、記者の目を惹きやすくなります。
今社会で話題になっている共通言語を見つけ、それをプレスリリースに盛り込むことが肝要です。
「応援したい」と思われるためのエッセンスを入れる
記者や一般の生活者に「良い会社だな」「応援したい」と思ってもらえるようなエッセンスを入れるようにしましょう。
- 多くの人から共感される社会性の高いミッション
- 社長のキャラクター
- ユニークなサービスの誕生の経緯
など、会社が持つ独自のストーリーをアピールして、生活者や記者に共感と興味を持ってもらうことが大切です。
情報の信頼性を高める
プレスリリースには情報の信頼性を高める要素を盛り込みましょう。
プレスリリースは宣伝や広告とは異なり、客観性の高い情報を提供することが求められます。
- 業界全体のトレンド
- ユーザーの声
など、客観的なデータや事実を元にした情報を盛り込むことで、プレスリリースの信憑性を向上させることができます。
誤字脱字をなくす
プレスリリースを配信する際は、誤字脱字や数値の誤りを極力なくしましょう。
プレスリリースは、企業や団体が社会に向けて発表する公文書です。
ニュースバリューが高く、注目されている情報であれば、早ければその日のうちにメディアに取り上げられることもあります。
そのプレスリリースに固有名詞や日程・数値・webサイトのURLなどの重要な情報に間違いがあると、各メディアへの訂正依頼から情報を削除してもらうまで大きな手間がかかります。
作成したリリースは社内のメンバー複数名でチェックを行い、情報の不備がないか確かめましょう。
プレスリリースの磨き込みはNOROSIで
プレシード期特化型の起業支援パッケージ「NOROSI」では、事務局メンバーによるプレスリリースの企画の壁打ちや、執筆いただいたリリースのチェックも行っています。
興味がある方はエントリーフォーム、またはNOROSI事務局に直接お問い合わせください!
(執筆:栗山依子/編集:鈴木智華)