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インタビュー

【Siva・木村洋美】いつか自分のお店を持ってみたい!三宮の中心部で、夢の一歩を踏み出す

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「食のスタートアップ支援事業」は、神戸市内で飲食店開業を目指す人や食品・原材料の製造・開発を行う方向けに、店舗経営へのチャレンジ機会を提供する4ヶ月のプログラム。神戸の中心・三宮駅直下という好立地エリアで、「食」ビジネス立ち上げに必要な経験を積むことができます。

今回は食のスタートアップ支援事業に参加し、今まさに「食」ビジネスの立ち上げに奮闘するチャレンジャーの声をお届けします!

プロフィール

木村 洋美

兵庫県加古川市出身。服飾専門学校卒業後百貨店勤務を経て、結婚・出産を機に飲食業に転身。カフェやバーガー店でのキッチン業務を10年以上経験。母の死や自身の体調不良をきっかけに「自分の店で体に優しいごはんを提供したい」と決意。2025年より「食のスタートアップ」に参加し、三宮・阪急オアシスにて期間限定店舗「Siva」を出店。

▶︎木村さん出店店舗「Siva」Instagramはこちら:https://www.instagram.com/siva_kobe/

木村さんが飲食業界に入ったきっかけを教えてください。

木村さん:学生時代にカフェでバイトしていたこともあり、当時から飲食店で働くのは楽しいと感じていました。

服飾専門学校を卒業後、最初は百貨店で働いていたのですが、飲食の方が楽しかったんでしょうね。結婚してから本格的に飲食業に入り、バーガーとカフェを提供するお店のキッチンで10年ほど働いていました。

そのお店はオーナーが2回も変わったりと、大変なことも多かったですが、色々な人と出会えたのがよかったです。当時一緒に働いていた仲間たちは、独立して自分のお店を持っている人も多く、今でも仲良くしています。

木村さん:自分のお店を持ちたいと思ったきっかけは、母が亡くなったときに「やりたいときにやりたいことをやらないとすぐに死んでしまう」と実感したから。

昔から自分の好きなように空間を作るのが好きで、いつか自分のお店を持ちたいという思いが漠然とあったので、子どもが成人して子育ても一段落したタイミングで挑戦してみようと決意しました。

食のスタートアップを知ったきっかけは?

木村さん:「今年中にお店を出そう」と思って、商工会議所に助成金や補助金の相談に行ったときに、たまたまチラシをいただいたんです。

もらったときはそこまで興味がなくて、しばらく放っておいていたんですが、ある日もう一度見ると「締切まであと3日」ということに気づいて。

追いこまれて初めて火がつくタイプなので、そこから徹夜で事業計画書を書いて、締切当日にギリギリで提出しました(笑)。

「一番いいな」と思ったのは、三宮駅すぐ近くの阪急オアシスにお店を出せること。

飲食店の初心者が、いきなりこんな都会にお店を出せる機会なんてなかなかない。だからこそ、面白そうだし、ちょっとチャレンジしてみたいなと思ったんです。

「Siva」のコンセプトとおすすめメニューを教えてください!

木村さん:コンセプトは「からだと心を整える養生ごはんを、楽しく、気軽に味わえるお店」。 無農薬・無添加にこだわった、からだに優しいお食事を提供しています。

体の不調を感じたらすぐ病院に通っていた時期に、職場の友人がきっかけで東洋医学や薬膳にくわしい人とつながるようになったんです。そのときに「そんなに病院からもらった薬を飲んだらあかん」と言われて。

その人から教えてもらって、旬の野菜や、そのときの自分の体調に合った食べ物を摂るようになったら変化がすごく大きくて、食べものが持つ力にあらためて驚きました。そんな健康にいいものを、日常の中で楽しめるお店を目指しています。

木村さん:ぜひ食べていただきたいおすすめメニューは「週替わりご膳」。主菜と副菜が数品、ごはんに汁物に、食べ応えのある野菜たっぷりの定食です。どれも化学調味料を使わず、素材の味を引き出すことを大切にしています。

メニューはそのときの気温や天気を見ながら、「お客さんはどんなものが食べたいかな?」と考えています。

暑い日はさっぱりした副菜を入れたり、冷えが気になる時期は体を温めることを意識したり。ちょうど今はズッキーニやトマトが旬だけど、もうすぐ冬瓜やトウモロコシだな、とか。自分や家族に食べさせたいごはんを出している感じです。

「養生ごはん」とは言うものの、堅苦しくなく、ちゃんと美味しくて、お腹も満たされることにもこだわっています。そのときどきで出てくるものは変わるので、ぜひそのときの旬を味わってほしいですね。

また、夏限定でかき氷も販売中です。シロップはお店の手作りで、こちらも果物がたくさん入った自信作ですよ。

食のスタートアップに挑戦してみての感想は?

木村さん:実際にやってみないとわからない、思わぬ発見がたくさんありました。

たとえば、出店場所の「阪急オアシス東館地下1階」は、お酒を飲みたい人たちが集まる場所で、周りの競合飲食店も飲みが好きな人向けのメニューを揃えています。

当初はここでお酒を提供するつもりはなかったのですが、「お酒があったほうがいい」「もっと種類を増やしてほしい」と言われて、お酒を本格的に出すようになったんです。実際にやってみると、あんがい酒場のような雰囲気の中で働くのも楽しいなと。

木村さん:あとは、お客様の話をダイレクトに聞けるのはやっぱり励みになりますね。カウンターでお客様とお話しするのが、今はすごく楽しいです。

たくさん話した方がその後リピーターさんになってくれることも多くて、「こうやって声をかけたらまた来てくれるんだ」と、日々すごく学びになっています。

今後の目標を教えてください。

木村さん:さらに新規の方とどんどん繋がっていきたいですね。今は飲食関連で働いている友達もよく来てくれるんですが、もっと新規の方との接点を増やしたい。

実は、プログラム終了後は有馬周辺で出店したいと考えていたのですが、ここで働くうちに「三宮が良いな」と思うようになってしまいました(笑)。

最初は競合が多い街中で戦っていけるかどうか不安でしたが、いざ出店してみると、年齢層が高い方を中心に健康意識が高い人は多く、都心部でも「養生ごはん」というコンセプトで進んでいけそうだなと。

引き続き「体に良いもの」にこだわって、おいしく健康な食事で皆さんに元気になっていただきたいですね。

食のスタートアップ支援事業「norosi.gohan」とは

食のスタートアップ支援事業「norosi.gohan」は、神戸市と阪急オアシス・アドリブワークスが連携し、飲食店開業志望者に期間限定のチャレンジ場所を提供するプログラムです。

事業開発のプロフェッショナルチームがあなたのチャレンジをサポート。場所・支援・リアルな顧客接点がそろった、まさに「食」ビジネスの初めの一歩を安心して踏み出せる舞台です。

▶︎15期(締切:2025年8月20日)参加者募集中!エントリーはこちら

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