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創業者オタクが今月読んだ起業本#03「ビジネスモデル2.0図鑑」

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スタートアップ企業の代表を務めながら、様々な会社のリーダーや創業ストーリーを追いかける「創業者オタク」としても活躍する鈴木粋さんに、今月読んだおすすめの本を伺う本連載。
第三回目となる今回は、ユニークなビジネスをヒト・モノ・カネ・情報の4つの視点で見える化する「ビジネスモデル2.0図鑑」を取り上げます。

プロフィール

鈴木 粋

2000年、京都に生まれる。創業者オタク。2023年8月、株式会社モクジヤを設立。創業者向けのサービスとして、創業者ご自身の半生をグラフィックレコーディングにして提供。そのグラレコ制作の過程で得られた創業者のロールモデルを「キャリアへの考え方」「お金/時間の使い方」「挑む心持ち」の三軸で分析し、創業者データベースを作成中。それらのデータを切り出して、WEBメディア「創業者図鑑モクジヤ」、ポッドキャスト「FMモクジヤ」として発信も行う。

今月の起業本:ビジネスモデル2.0図鑑

今回、創業者オタクである私、鈴木がご紹介する本は、世の中のユニークなビジネスの仕組みが見て取れる一冊です。

ところでみなさん、世の中のビジネスがどのような仕組みで機能しているか、把握していますか?

あなたが普段使っているサービスや、手に取っている商品、足を運んでいる施設など、それらが普段から利活用できるのは、ビジネスとしての仕組みがあるからです。どのように「ヒト・モノ・カネ」が動いているのでしょうか。

想像以上に複雑なビジネスモデルだったり、逆にシンプルだったり。

日常を取り巻くビジネスの実態がビジネスモデルという目に見える形で理解できたとき、日常生活がさらにワクワクしたものになるかもしれません。そして何より、あなたが新しくビジネスを生み出そうとする時に、大変参考になる知見となるでしょう。

今回、ご紹介する一冊は、前回記事にてご紹介した書籍「経営学の要点を学べるスケッチノート The Visual MBA」を読み、勉学としての経営学を楽しく学び、理解した上での次なる一歩として、読んでいただけるとさらに有効かと思います。

この「ビジネスモデル2.0図鑑」は、名前の通り、様々な世の中のサービスや商品のビジネスモデルを分かりやすい図で表現しており、事業の要点がまとめられています。

ビジネスの仕組みを活字で読んだり、人に聞いても、仕組みが複雑だったり、そもそもあまりビジネスの知識がないと、上手く構造を理解できない場合もしばしば出てきます。

そこで理解するのを諦めて、他のビジネスのことをないがしろにすることは、今後、自身の事業を進めていく上で得策ではありません。

自分の頭の中にパッとアイデアが浮かんだ時、もしくは全く浮かばずモヤモヤする時、この本は、あなたのビジネスに対する創造力を掻き立てる強力な手助けとなります。世間で注目されたビジネスモデルを「徹底的に見える化」し、要点を完結に分かりやすく教えてくれるのです。

この一冊を読み終わった後にさらに色々なビジネスモデルを自分で探りたくなってしまう魅力溢れる一冊です。

この本では、ビジネスモデルを独自のテンプレートにあてはめながら、忠実にその仕組みをビジュアルで掲載しています。同じテンプレートを基盤にしているので、複数のビジネスモデルの特徴を比較する時にも非常に便利で、分かりやすい作りになっています。

また掲載されているビジネスモデルは、大きく「ヒト・モノ・カネ・情報」の四つのカテゴリに分けられています。

新たな「ステークホルダー」を巻き込む「ヒト」に注目されたビジネスモデル。新たな「コアバリュー」を提供する「モノ」に注目されたビジネスモデル。新たな「お金の流れ」をつくる「カネ」に注目されたビジネスモデル。そして、新たな「テクノロジー」を使う「情報」に注目されたビジネスモデル。

これらの特徴を持つビジネスモデルを事前に分類してくれているので、自分が今後、実践したい事業に合うモデルを見つけやすくなっています。


私は、この本を通して、自分が「こんなことしたいな!」「あんなことできたら楽しいな!」と思い浮かんだものを、ビジネスとして動かしていくためにはどのようにすればよいだろうかという熟考のきっかけにしていました。(今でも新しいアイデアが思いつくたびに見返しています!)

この本は、前回ご紹介した「経営学の要点を学べるスケッチノート The Visual MBA」とは一変し、ほとんどが具体例で構成されています。ですので、テキストベースで学んだ内容が実際にどのように活かされているのかを、前回の本を軸に、この本でさらに具体的なイメージを掴んでください。

きっとあなたの頭の中に浮かんでいた面白そうなアイデアがより具体的にビジネスのタネとしてあなたのものになっていくことでしょう。

より健やかな日常に、より良い挑戦を。

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