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レポート

norosi DEMODAY 2023 Autumn batchを開催しました

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起業家コミュニティ「norosi」では3ヶ月に一度、起業家がビジネスの進捗をアピールする場「norosi DEMODAY」を開催しています。9月22日のnorosi DEMODAYでは10名のチャレンジャーがピッチに挑戦。本記事ではその様子をレポートします。

norosiとは

「実現したい起業アイデアはあるけど、何から始めたらいいのかわからない」
「専門家の力も借りながら、スピーディーに事業を立ち上げたい」

という人たちの起業のハードルをできる限り下げることを目的に作られた、事業立ち上げに必要なインフラをまるっと提供するスタートアップスタジオ(※)です。

・ビジネスアイデアの壁打ち
・信頼できるパートナー・支援者探し
・自治体との連携
・法人化の準備
など、事業開発の経験が豊富なnorosi事務局のメンバーが二人三脚で起業をサポートしています。

スタートアップスタジオについて詳しくはこちら

norosi会員のためのピッチイベント「norosi DEMODAY」

「norosi DEMODAY」とは、チャレンジャー(起業家)の方たちがビジネスの進捗やプロトタイプを発表するためのピッチイベント。

DOMODAYに参加したチャレンジャーは、プロサポーターから事業面でのアドバイスを受けられます。

また同イベントにはnorosi加盟自治体・企業も参加。連携や協業につながるマッチングの場となっています。

起業家たちがピッチに挑戦!

当日は10チームがピッチを行い、プロサポーターからのフィードバックを受けました。
それぞれのチャレンジャーの発表とプロサポーターのコメントを紹介します。

根本 雅文さん(ITサポート)


「少子高齢化により、日本の介護施設の人材不足は深刻なものとなっています。またシステム導入も進んでおらず、業務効率が低くなってしまっている状況です。そんな介護業界の課題を解決するべく、介護施設と介護人材をつなぐオンラインのマッチングプラットフォームを開発したいです」

▶︎関連記事:【ITサポート・根本雅文】人前で何度もピッチができるのは、願ったり叶ったり

【プロサポーターからのコメント】
人口が減少する中で、どのように働き手を集めるかが最大の課題になりそうです。根本さん自身のバックグラウンドや、もうすでに世の中にある他の競合サービスとの違いを盛り込むと、より説得力のあるピッチになると思います。介護業界は課題の多い業界なので、ぜひ画期的なサービスを作っていってほしいですね。

馬頭 正文さん(カノニカル)

「ただ単に食べ物を販売するのではなく、『食材に合う調味料』や『食材を使ったレシピ』のような付加価値 = 特典をつけることができるグルメ通販サービスを開発したいです。またまた商品を購入したい人を可視化する『行列機能』という機能を搭載することで、独自の販促活動ができるプラットフォームにできればと思います」

【プロサポーターからのコメント】
「特典」「行列機能」など、独自性の高い機能が用意された面白いサービスだと思いました。他の通販サービスと差別化するには、「特典」そのものの魅力を高めるのがポイントになるでしょう。通販サイトの運営は「事業者側をどう巻き込むか」も重要なので、事業者側の課題やインサイトも気になるところです。

瀬川 滉介さん(TEAMサイバースポーツ)


「兵庫県養父市の豊かな自然環境とデジタル技術を融合させ、様々な世代が楽しめる新たなアクティビティ『ゆるサイバースポーツ』を作りたいです。養父にはキャンプ施設やスキー場など、アウトドアを楽しめる魅力的なロケーションがあります。その強みを活かせるスポーツ大会を企画し、養父市のつながり人口を増やすことができればと思っています」

【プロサポーターからのコメント】
スポーツ×地方創生という取り組みは以前から各地で行われてきましたが、そこに「サイバースポーツ」という今の時代ならではのエッセンスが加わっている点でオリジナリティの高いプロジェクトになっていると思います。施設の建設や大会の運営は非常にコストがかかるので、収益性もぜひチェックしてみてください。

栗山 依子さん・大越 雄太さん(teamいねのこ)


「日本では食の多様化に伴い、お米の消費量が年々減少しています。また農業従事者の高齢化・労働力不足・耕作放棄地の増加など、お米にまつわる課題は増加の一途を辿っています。そこで稲の苗 = いねのこ を衣服用の繊維に加工、メイドインジャパンの衣服として販売し、お米の新たな消費方法として確立させたいです」

▶︎関連記事:【いねのこ・大越雄太】お米を繊維に加工!?「いねのこ®️」で日本の農業課題を解決したい!

【プロサポーターからのコメント】
非常に社会的に意義のあるプロジェクトだと感じました。繊維素材の市場規模や競合、市場での優位性がより明確になると良さそうです。また量産するには苗の生産の効率化がボトルネックになるかと思うので、色々な農家の方とつながりを作っていけると良いですね。

奥島 輝也さん(hupodea)


「日本経済を活性化するには、グローバル化や海外進出が必要不可欠。そしてその要となるのが、日本で暮らす外国人留学生です。彼らがぶつかる経済面・生活面の課題をサポートする生活物資販売サービスと、外国人のスキルを販売できるオンラインマーケットを立ち上げ、優秀な海外人材と日本の自治体・企業をつなげる仕組みを作りたいです」

▶︎関連記事:【hupodea・奥島輝也】日本の生活に困る外国人留学生を救うスキルシェアマーケットを作りたい!

【プロサポーターからのコメント】
物資販売サービスは物資を提供してくれる企業や農家を探すフェーズでつまずくことが多いです。事業をスケールさせるには調達の仕組みを整えることが重要になりそうです。まずは人材不足に課題感を持つ企業・農家が多く、かつ留学生もたくさんいる地域でスモールスタートさせてみても良いかもしれません。

和久井 香菜子さん(ブラインドライターズ)


「全国には買い手がつかなかったり、取り壊されたりする古民家が多くあります。しかし、古民家の中には魅力的な歴史(ストーリー)が眠っているものも少なくありません。立地や間取りだけではなく、建物の歴史や売り手の人の情報・売却後どのようにリノベーションしたかなど、古民家にまつわる情報を読み物として閲覧できる情報サイト『フォークハウス』を立ち上げたいです」

【プロサポーターからのコメント】
建物の過去と未来を見せることで付加価値をつけようという取り組みは、非常に面白いと思いました。日本に空き家は数ありますが、その中から歴史的な付加価値のある空き家をどう探すかは検討が必要そうです。空き家の状況を確認する見回りサービスを運営する企業とつながることで、ビジネスがより加速しそうだと思いました。

松永 浩行さん(Offshore Liberty)


「近年、事故防止や地元住民とのトラブルを背景に、釣りを楽しめる場所がどんどん減っています。一方、日本には20万隻の船があるにもかかわらず、その船のほとんどが使われていないというデータもあります。そこで、釣りができない釣り人と使わない船のオーナーをつなぐマッチングサービスを立ち上げ、両者が抱える課題を解決したいです」

▶︎関連記事:「人生最後の仕事を自分らしいものに」。元公務員が起業に踏み出せた理由

【プロサポーターからのコメント】
海事情に詳しくない人にとっても、課題や解決方法が分かりやすいプレゼンでした。マッチングサービスで重要なのは、マッチングさせる両者のユーザーをバランスよく集めることなので、集客の仕組みがうまく作れると良いですね。また釣り人が今すでに支払っているコストに加えて、マッチングサービスのコストを捻出できるのかが気になりました。

清水 和輝さん(POI)

「世界人口の増加、地球温暖化など世界規模の社会問題を解決する切り札として、従来の畜産よりも小さな環境負荷で生産ができるタンパク源『昆虫食』が注目されています。自分の昆虫食YouTuberとしての経験も活かしながら、啓蒙活動・商品開発を行い、昆虫を食べる意義を世の中に広めていく活動をしたいです」

【プロサポーターからのコメント】
社会性の高いビジネスだからこそ『誰の、どんな課題を、どのように解決するのか』という顧客ニーズを明確にしましょう。様々な構想を盛り込むより、一つの製品・ソリューションに特化して説明をした方が印象に残りやすいと思いました。今までにない領域での食品開発・製造になるので、食の安全性に関するリスクの洗い出しと対応は必須になりそうです。

中山 繁生さん(YellowDuck)

「カーボンニュートラルへの関心の高まりと共に、太陽光発電・風力発電などの再生可能エネルギーが注目されています。しかし、これらの再生可能エネルギーには、陽の当たる場所・風の吹く場所といった場所の制限があります。そこで海の波の力を利用し、設置場所の制限がなく、より効率が良い再生可能エネルギーシステム『アヒル発電』を開発したいです」

▶︎関連記事:【Yellow Duck・中山繁生】海の波を利用した地球にやさしい発電システムを開発したい!

【プロサポーターからのコメント】
とてもスケールが大きく、聞いていてワクワクするピッチでした。海で発電したエネルギーをどのように蓄電・送電するかが気になりました。またリスクや事故を回避する観点から、海上の船の航路を妨げないようなシステムを構築する必要がありそうです。

井川 桃花さん(wead)


「現在、畜産に必要な敷料(動物の寝床)や飼料・飼料添加物の価格が高騰しています。そこで現在廃棄されているサトウキビの搾りかすやコーヒー粕を活用し、新たな敷料・飼料・飼料添加物を開発したいです。これにより、畜産業者とコーヒー関連メーカーが持つそれぞれの課題を解決しながら、新しい愛媛ブランドの畜産物を生むことができればと思います」

【プロサポーターからのコメント】
廃棄物を活用するビジネスは様々ありますが、「今まで捨てていたものを使っているのだから」という理由で、市場からは安価なものを求められがちになります。この製品によって市場そのものが縮小しないように、業界への還元方法も合わせて考えられると良いと思います。また、今後どの程度の売り上げ規模を狙っているのかもぜひ伺ってみたいです。

起業にチャレンジしたい方はnorosiで

それぞれがユニークなビジネスアイデアを発表し、プロサポーターの方にフィードバックをもらいながら自身のビジネスの可能性を広げた1日でした。

起業支援パッケージ「norosi」では、定期的にピッチにチャレンジできる場を提供しています。またnorosi会員の方は、他のチャレンジャーの方のピッチを動画で閲覧することも可能です。

ピッチの練習をしたい方、ビジネスのアドバイスをもらいたい方はエントリーフォーム、またはnorosi事務局に直接お問い合わせください。

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