
愛媛発・次世代の起業家を育成する「NEXTスタートアップえひめ」最終成果発表会【イベントレポート】
2025年2月13日、「新しい価値を生み出す愛媛発のスタートアップ」の創出を目指したEGFプログラム「NEXTスタートアップえひめ」の最終成果発表会が、東温市見奈良「Great Sign坊っちゃん劇場」にて開催されました。
約4ヶ月のプログラムを駆け抜け、採択者の中から選ばれたファイナリスト6名が独自の新規ビジネスのアイデアを披露。参加者の熱意とこれまでの学びの成果が詰まったイベントとなりました。
NEXTスタートアップえひめとは
「NEXTスタートアップえひめ」とは、株式会社アドリブワークスと愛媛県の協働プロジェクトとして、愛媛県の創業・スタートアップ支援策「愛媛グローカル・フロンティア・プログラム」(EGFプログラム)の一環として行われる約4ヶ月のスタートアップ育成プログラムです。愛媛に関わる起業家・起業家予備軍・アトツギベンチャーの方たちのアイデアを短期間で事業化へ導き、ALL愛媛で拡大・成長を支援します。
今年度で2回目の開催となる本プログラムでは、ビジネスプランジェネレーター「trivenAi」を活用しながら初期段階の仮説検証を実施、アイデアを高速でビジネスプランへブラッシュアップ。さらに複数の事業開発経験を持つメンター陣による「事業計画の磨き上げ」「プレゼン特訓」「協力パートナーの獲得」の徹底サポートを受けることができます。
プログラム終了時には成果発表会を開催、最優秀者には30万円の奨励金を授与するほか、革新的なビジネスの成長をサポートします。
約4ヶ月のプログラムで愛媛発・世界へ羽ばたくスタートアップを育成
プログラムでは事業開発AIツール「trivenAi」によるビジネスプランの磨き上げと並行して、新規事業立ち上げのノウハウを学ぶインプットセミナー、起業経験者で構成されたコーディネーターたちによるメンタリング・プレゼン特訓を実施。起業家としてのマインドを身につけながら、自らの事業アイデアを大きく飛躍させました。
NEXTスタートアップえひめ ビジネスプランピッチコンテスト結果発表
当日のピッチの審査項目は「新規性」「実現性」「継続性」「社会貢献度」「熱意」の5つ。審査員からの点数が最も高かった方に最優秀賞、次点の方に優秀賞が授与されるとともに、「EGFアンバサダー 古坂大魔王氏」が任意で選定する古坂大魔王賞が授与されました。
最優秀賞|阿部太一さん
今回最優秀賞に選ばれたのは、宇和島市にて児童福祉事業を手がける「きくぞのケアパーク」の阿部太一さんのビジネスプラン。
子どもとの関わり方に悩む教育・福祉関係の職員に対して、AIを活用して多様な発育段階・特性の子どもとのコミュニケーションをシミュレーションできる育トレアプリを提供するビジネスプランを発表しました。
阿部さんはこれまでのプログラムについて「これまでなんとなく考えていたアイデアを、ビジネスプランという形まで引き上げてくれた」とコメント。「AIを活用して、地方から日本中の教育・福祉事業所に使われる事業を確立したい」と今後の意気込みを語りました。
優秀賞|金田まいかさん
▶︎ビジネスプラン:「海外進出を手軽に気軽に」日本企業向け海外進出インフラOmiisay
古坂大魔王賞|能登渓さん
▶︎ビジネスプラン:園芸療法で彩る 認知症介護の日常 ーMADOflower のお届け便ー
ファイナリスト
井谷彗人さん
▶︎ビジネスプラン:ショート動画とマップで創る新たな未来ーSNSコンテンツとテレビが融合したプラットフォームで愛媛をもっと元気に!ー
北村武男さん
▶︎ビジネスプラン:料理人と地方を繋ぐウェブシステム(さすらい食堂 Online)で地方の活性化
中村ひとみさん
▶︎ビジネスプラン:すくすくデザインー子どもが「育つ仕掛け」を形にした育児道具を世の中へー
イベントのハイライト
最終発表会ではファイナリストによるピッチのほか、愛媛にゆかりのある起業家たちが集まり、愛媛の未来を担う起業家予備軍たちへエールを送りました。
当日のイベントで印象的なシーンをご紹介します。
EGFアンバサダー・古坂大魔王さんからの応援メッセージ
イベントの冒頭では、お笑い芸人で、昨年度に引き続きEGFアンバサダーを務める古坂大魔王さんが登場。
「賞を取るかどうかよりも、今日に至るまでのプロセスのほうが大切。これまで積み重ねてきた思いをぜひプレゼンにぶつけてほしい」と、登壇するファイナリストへエールを送り、会場を大いに盛り上げました。
ファイナリストたちによる個性豊かなピッチ
7分というわずかな時間で聴衆の心をつかもうと、ファイナリストたちは個性が光るピッチを行いました。
認知症の改善・予防へ向けた園芸療法として、花の定期便ビジネスプランを提案したファイナリストは、舞台上に花束を持ち、さらにピッチ中に審査員へ向けて花を渡すというパフォーマンスを披露。お花が心身に与える効果を象徴的に伝えます。
さらに、ピッチ中に動画を盛り込み、言葉だけでは掴みにくいサービスのイメージや価値を視覚的に伝える工夫も。これまでにないビジネスの要点を分かりやすく説明しようと、試行錯誤を重ねている様子がうかがえました。
ユナイテッドシルク代表・河合崇さんによるゲストトーク
イベントの後半では、シルクを活用した様々な事業を展開する、愛媛発のグローバルスタートアップ、ユナイテッドシルク・河合崇さんがピッチを披露。
その後のクロストークでは自社の歴史を振り返り、地方から世界へ羽ばたくスタートアップになるためのロードマップを紐解きました。
審査委員長・ABAKAM松本直人氏による講評
結果発表後、イベントの締めくくりとして、今回のピッチイベントの審査委員長を務めたABAKAM・松本直人氏からコメントが。
「今日の結果はあくまでもスタートで、ここからどれだけ顧客と向き合うかによってビジネスの成否は決まる。受賞された方は今日の結果を自信に、できなかった方は悔しい気持ちをバネに、ビジネスを大きく成長させていってほしい」と、採択者たちの背中を押しました。
最後に
「NEXTスタートアップえひめ」プログラムの集大成として行われた最終成果発表会。ファイナリストたちの熱意あふれるプレゼンテーションは、愛媛から世界へ羽ばたくスタートアップが次々と生まれてくる可能性を感じさせるものでした。
本イベントは単なる発表の場ではなく、起業家たちの新たなスタートライン。彼らの挑戦はこれからが本番であり、愛媛から生まれる革新的なビジネスの未来に期待が高まります。